古民家暮らしにおすすめアート5選
古き良き時代の日本らしさを感じられる古民家。昨今は古民家を購入し、DIYやリノベーションをするライフスタイルに注目が集まっています。さらに、住居としてだけではなく、古民家をリノベーションしたカフェやホテルにも注目。そして、多様化する古民家の暮らしをさらに味わい深くするアイテムとして「アート」にも注目が集まっています。
生活空間にアートを取り入れることは、心の余裕にもつながり、暮らしの質が向上。和の趣ある空間にぴったりの作品を選ぶと憧れの古民家暮らしもより楽しめるため、おすすめの美術品を5つご紹介します。
☑︎古民家にぴったりの絵画作品
壁や棚などに絵画を飾れば、古民家のシンプルな環境にも彩りがプラス。水彩画のように透明感のある柔らかな質感の絵なら、古民家にも馴染みやすいので◎。和紙や墨を使った作品を飾って、あえて純和風のトーンで統一感を出すのもおすすめ。
絵のサイズによっても空間に与える印象は変わるので、写真立てのような小ぶりなサイズは花を飾るように、大ぶりな作品は居間などに堂々と飾ってみましょう。大きな作品はお部屋そのものの印象を左右しますので、個性的な空間を作りたい方にはぴったりです。
枚数も1点だけを置くのか、たくさん飾るのかによって印象が変わります。作品を豊富に並べればまるでギャラリーのように演出が可能。季節や気分によって飾る作品を変えれば、新鮮さだけでなく四季の移ろいも感じられます。
☑︎手仕事の温かみを感じる版画
版画には、油彩や水彩の絵画とは異なる趣があります。特に木版画は、木の温もりや手仕事の温かさを感じられるため、現代的な色づかいやモダンな作品でも意外に古民家とも相性が◎。古民家そのものが木造建築のため、親和性が高いです。
カラフルな版画は明るくポップな雰囲気を、モノトーンの版画はシックでお洒落な印象を演出しやすいアート。
木版画のほかに、繊細な銅版画も手の込んだ空間作りにはぴったりです。
版画といえば、浮世絵もその一つ。江戸時代に町民の暮らしを描いた浮世絵は、当時から大衆に人気のある町人芸術でした。「錦絵」とも呼ばれる鮮やかな作品なら、古民家に飾れば暮らしの風景が華やぎ、和の雰囲気もさらに深められます。
☑︎味わい豊かな陶芸を置いてみる
落ち着いた色味とやさしい手触りは、暮らしにゆったりとしたくつろぎをもたらします。味わい深い陶の作品は、古民家の趣ある空間と好相性です。陶の質感が生み出す落ち着きは、古民家の暮らしをさらに豊かに。
大きな1点ものは、居間や玄関などぜひ目立つ場所へ。露出展示をしているような空間演出は、訪れた人に家の印象を強く残します。陶芸体験などで自分が作った作品を飾るのも◎。茶器や花器として使う陶作品も、古民家らしい味わいがさらに深まります。
☑︎色鮮やかな陶磁器でアクセント
華やかな色や絵付けが印象的な陶磁器は、古民家のシックな空間に彩りを映えます。日本の焼き物にはさまざまな種類があり、有田焼や伊万里焼、九谷焼、鍋島などは古くから親しまれている、歴史ある逸品です。
大ぶりの花器や壺はひときわ目立つ場所に。平たいお皿はスタンドを用意して、立てかけられるようにすると美しい面が見やすくてきれいです。小さめの食器類は日常で使うのはもちろん、おもてなしにも喜ばれます。
☑︎生活に美が生まれる民芸品や伝統工芸
家具や食器といった工芸は暮らしの道具ですが、日本人はそれらの生活用品にも美を見出してきました。テーブルや椅子などの調度品、やかんや鍋などのキッチン用品、カゴやお座敷などの道具類。「赤べこ」のような郷土玩具も民芸品です。玄関や棚などに飾ると可愛らしく、アクセントとして◎。
日本のさまざまな地域で古くから技術を受け継ぎ、大切に作り続けてきた伝統工芸も古民家との相性は抜群。青森県の「津軽びいどろ」のようなガラスの透明感、石川県の「輪島塗」にみられるつややかさは、古民家の素朴な空間の中で引き立ちます。
他にも岩手県の「南部鉄器」のような重量や存在感のあるアイテムも、暮らしに落ち着きや居心地の良さを与えるでしょう。
古民家にアートを飾るときには、古民家の温かみやシンプルさ、レトロな印象を大切にしながら作品を選ぶとより一層、空間がお洒落になります。好きなアーティストの芸術作品も、古民家と組み合わせると新たな魅力に気づけるかもしれません。暮らしにアートを取り入れて、古民家ライフをさらに充実させてみましょう。
Edit:Mr.DIY編集部