古民家を舞台に。未来を創る建築デザイナー【CRAFTSMAN FILE vol.2】
CRAFTSMAN FILE vol.2
職業:建築デザイナー
デザイナーと名の付く職業はいくつかありますが、人々の生活に大きく関わる「建築デザイナー」という職業をご存知でしょうか。デザイナーと名の付く職業は「過去」と「未来」を読み解き、そして「現在」に落とし込んでいきます。「建築デザイナー」はその中でも、暮らしの先を読み、人々の住環境に豊かさを提供している。今回の「CRAFTSMAN FILE 」はそんな未来を創る建築のスペシャリストを紹介いたします。
〈PROFILE〉のぐら(活動名)|Nogura
ーー建築デザイナーになったきっかけを教えてください。
のぐらさん(以下:のぐら。敬称略):古い日本家屋が好きだからです。美意識を感じます。そんな素晴らしい空間を提案できればどれほど幸せだろうと思い、建築の道に進みました。今でも古民家や歴史的建造物廻りは大好きです。
ーー具体的にはどのようなことをしているのですが?
のぐら:一つは築90年近い古民家リノベーションをメインで設計しています。あとは、店舗をいくつか。基本的には自宅で作図をし、必要な時に現場に行ったりオーナーさんと打ち合わせをします。湘南の海岸沿いを車で移動する事が多いのですが、ガンガン音楽を聞きながら現場に向かうのが至福の時間です。
ーーご夫婦でDIYをしているとお聞きしましたが出会われる前から始められていたのですか?
のぐら:私はDIYしていました。高校生の時に部屋の壁をグリーンに塗ってPEZ(ペッツ)を壁いっぱいにディスプレイしたり、勉強机をカスタマイズしていました。一応、ミッドセンチュリーの部屋に憧れていたんです。。そして初めて購入した椅子はKartellのエロエスチェアでした・・・全然ミッドセンチュリーっぽさ無いですね(笑)旦那はおじいちゃんが大工だったらしいのですが、特にDIYには興味なかったようです。
ーーなぜ古民家に住もうと思ったのですか?
のぐら:特に古民家を探していたわけではないんです。ローンが組めて、立地が良ければと思っていました。あとは、サザエさんの家のような雰囲気の民家を探していました。平家で、瓦葺きで・・・3年以上家を探していてようやく巡り合ったのが現在住んでいる古民家です。家との出会いにも運命ってあるんだと感じさせられるドツボな家で(笑)、暮らしていてとても居心地が良いです。
ーー古民家で良かったところと注意点を教えてください
のぐら:良かったところは、なんと言ってもかっこいいところです。天井を剥がしてみて出てきた梁や野地板の雰囲気は今の新築では味わえません。注意点を挙げればキリがないのですが、小屋裏に何かの巣がないか確認した方が良いかもしれません。我が家も私の祖母の家も小屋裏に巣があり、排泄物で天井が汚れていました。
いずれ玄関の場所を動かすので、ポーチだけ先に施工中。
ーーDIYをする日はどんな1日を過ごしていますか?
のぐら:先日、クライミングウォールを作りました。
@7:30 起床・猫にご飯
@8:00 旦那さんと朝ご飯
@9:00 DIYスタート
@12:00 昼休憩
@13:00 DIY再開
重たいベニヤの設置などは二人で協力して行います。しかし、午後にも再び意見の不一致が。。〝大人の会議〟が開かれます(笑)
@17:00 暗くなってきたらDIY終了・猫にご飯
@20:00 晩酌をしながらDIYした所を振り返る。次はどこをDIYしようか、妄想話を繰り広げる。
@22:00 就寝
寝るのは早いです(笑)あと、DIY中に脱線して箱根の温泉に行く事もあります。DIYは無理なく楽しみながらやっています。
ーー今までのDIYでお気に入りのDIYはありますか?
のぐら:全て気に入っていますが、強いて言うなら寝室の漆喰壁にペイントした事です。作って終わりではなく、ちょっとインスタレーションのようなDIYに挑戦したのが楽しかったです。
その日の気分によってハウスシェルフの位置を変える事が出来ます。
ーー暮らしの中で大切にしている事はありますか?
のぐら:絶えずアンテナを張ること。知らない事や、近付き難い事も「やだ」と一言で片付けない事。
ーー最後に「DIYを任せたい」と考えている人にメッセージをお願いします。
のぐら:家って、とても大切な場所だと思います。仕事や勉強が捗るのも、美味しいゴハンを食べれるのも、大好きな家族と楽しく過ごすのも、居心地の良い家があってこそです。そんな居心地の良い家づくりのお手伝いが出来るよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
家族と建築を愛する素敵な建築デザイナーさんでしたね!のぐらさんは当サイトにDIY職人として登録をしていますのでDIYの依頼・相談をされたい方はログインのうえ、下記をクリックするとお問い合わせが可能です。
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Edit:Mr.DIY編集部