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日本と欧米のハイブリッドカルチャー、〝和モダン〟空間を作る3つの要素

日本と欧米のハイブリッドカルチャー、〝和モダン〟空間を作る3つの要素

近年、日本では「和」を取り入れたホテルやカフェなどが多くできていることを知っていましたか?「和」の空間は好きだけど、自宅に取り入れるなら今っぽさも欲しい。そんな人には「和モダン」空間がオススメです。現在の日本の住宅は、テーブルやソファーを置くので、ほとんどがモダンな空間です。そこで3つの要素を取り入れることによって、「和モダン」空間を作ることができます。

 

和モダンとは・・・

日本人が古来より慣れ親しんできた伝統的な「和」のデザインと、欧米のモダンなデザインを融合させたもの。温もりがありながら、静けさや爽やかさをも追求したデザイン手法の1つです。

 

Point① 素材

1つ目の要素は〝素材〟です。部屋の雰囲気は、壁や床、家具、照明などに使われている素材の組み合わせによって作られています。例えば、和室は土壁や畳が使われていることで独特の雰囲気をしていますよね。しかし、本物の素材を使わなくても、同じような雰囲気を出すことが可能です。実際にDIYでできる具体的な例を2つご紹介します。

 

●壁紙を変える/漆喰を塗る壁紙を変えると部屋のイメージを瞬時に変える事ができます。持ち家の場合は、壁に漆喰を塗るのがオススメです。借家の場合は退去時の費用や手間を考えると、壁紙を漆喰風に変えるのがオススメ。漆喰風の貼ってはがせる壁紙を使えば、借家でも安心して壁紙を変えることができます。

 

●無垢材のフローリングにする/床に畳を敷く

壁に次いで面積が大きいのが床です。フローリングに畳のマットを敷くだけで和の空間が生まれます。反対に、和室をモダンな空間にしたい場合は、畳の上に無垢を使用することで雰囲気を大きく変えることができます。

 

Point② 明るさ

2つ目の要素は明るさです。和の空間には光の強さと色合いのバランスが大切です。今はLEDの照明が主流なので、簡単に部屋全体を明るくすることができます。しかし、明るすぎる空間は人間にとって落ち着かないものです。和の空間では強い光を和らげるため、和紙などで光を透かしたりもします。

 

また、自然素材が使われていることが多く、彩度が低いアースカラーというのも特徴の一つです。そこで、和の空間にぴったりな明るさを変える2つの方法をご紹介します。

 

●電球の色を変える

電球・蛍光灯の色は一般的に、「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」の5種類があり「電球色」はオレンジっぽく、「昼光色」は青白っぽい色になります。明るい部屋は昼光色の場合が多く、その場合は電球色に変えるだけで部屋の雰囲気が変わります。

 

また、「エジソン電球」もお洒落で落ち着いた雰囲気になり、電球の形も今は豊富に販売されています。本を読むなどの細かい作業をする時に暗いと感じる場合は、スタンドライトで部分的に明るさを足しましょう。スタンドライトをモダンでスタイリッシュな物にすれば、バランスの良い〝和モダン〟空間の演出ができます。

 

●アクセントカラーを決める

部屋に使う色はアースカラーやモノトーンをベースにして、統一するのがおすすめ。その中でも観葉植物の緑や家電などでアクセントカラーを取り入れることで、空間にメリハリが生まれ部屋の印象を明るくしてくれます。

 

Point③ 家具/インテリア

3つ目の要素は家具・インテリアです。収納アイテムとしてカラーボックスが主流ですが、昔ながらの和ダンスなどにすることで、雰囲気がぐっと和テイストになります。また、箪笥でなくてもマグカップを焼き物にしたり、陶器の花瓶を飾ったりするなどでも雰囲気は変えられます。すぐにでもできる方法をご紹介します。

 

●空間を仕切るために衝立・暖簾を使う

キッチンとダイニングが扉で区切られていない、リビングが大きいなどで空間を仕切りたいときに活躍するのが衝立と暖簾です。空間の一体感は残しつつ、境界線を作ることができます。また、釘やビスを使わなくても取り付けることができるので、賃貸住宅でも簡単に取り入れることができます。

 

●収納は和ダンスにする

備え付けの収納だけでは足りない、と感じたときにオススメなのが和ダンスです。カラーボックスは安くてシンプルでとてもいい製品ですが、和の雰囲気にはミスマッチ。和ダンスの中でも雰囲気の差があるので、和ダンス独特の金物を使っている物や、色が濃くて暗い物の方が和の雰囲気は強く出ます。周りのテイストに合わせて雰囲気の濃さを調節しましょう。

 

●小物を使って和の雰囲気作り

日ごろ使っているマグカップ、食器やコースターを変えてみるのも効果的です。食器の次は花瓶を飾ろう。花瓶に活ける花はどうしようと、部屋をカスタマイズしていくきっかけに。何から始めたらいいか迷っている方は、手軽に食器などの小物や花瓶を飾ることからはじめてみてはいかがでしょうか。

 

様々な要素がありましたが、重要になってくるのがバランスです。全てを和にすると和室になってしまうので、モダンな部屋に和の要素を足す、逆に和室から要素を引き算することで和モダンな空間を作ることも可能です。

 

例えば・・・

・壁紙は漆喰風に黒色で和の感じは抑える。

・壁と床はいじれないから照明とインテリアで和の雰囲気を出す。

・和室の畳を無垢材に張り替える。

 

日本のカルチャーとモダントレンドをうまくハイブリッドさせることが大切です。

さいごに・・・

『和モダン』は日本発祥の文化で、正解の形はありません。モダンが強いほうが好き、和が強いほうが好き。それぞれあると思います。自分が好きな濃度で自分だけの〝和モダン〟空間を手に入れましょう。

 

Edit:Mr.DIY編集部


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