ーー現在のご職業に就かれたきっかけを教えてください。

 

モリカワさん（以下：モリカワ。敬称略）：大学卒業後、ハウスメーカーの営業職に。展示場での接客、顧客宅の訪問、図面作成が主な仕事でした。その中で内装や家具に興味が湧き、IKEAへ転職。最初はショールームで家具の提案、組み立て、設置をする部署に配属。

その後、二級建築士の資格を取得。そして、IKEAのキッチンをプランニングする部署に配属となり、お客様の住まいを図面で見て、もう少し大きな設計をしたいと思い、建築設計事務所へ転職したのですが、退社するときに同僚の先輩から別の仕事の誘いを受け、悩みながら建築設計事務所に転職をしたという背景がありました。

設計事務所では狭小マンションの設計を手掛け、デッドスペースの有効活用についてたくさんの知識を得ていくの中で、IKEAを退社するときに誘ってくれた先輩と仕事がしたいという気持ちが強くなり現在の職業に至っています。

 

 

ーー具体的に現在はどのようなお仕事をしているのですか？

 

モリカワ：仕事は大きく分けて2つです。お客様から家具組み立ての依頼を受け、設置場所に訪問し組み立る仕事。その中にはカットやサイズ調節、棚を引き出しにするなど、加工をする案件もあります。

もう一つは、現在の職業になるきっかけになった先輩が始めた、プロダクトの組立てをする仕事です。

 

 

ーーDIYを始めたきっかけを教えてください

 

モリカワ：大学で建築を学ぶ中で様々な空間に触れ、自分の手で自分の空間を作りたいと思うようになりました。

卒業後は狭いシェアハウスに住んでいたため、狭い空間で快適に過ごせる空間づくりをいつも考えさせられていました。

そして、自分の理想の暮らしをするにはDIYだと実現できることに気付き、本格的にやり始めました。

 

 

ーーモリカワさんのDIYの特徴を教えてください

 

モリカワ：ご自宅の家具や新しく購入する家具に、ちょっとした加工を加え、アップサイクルしていくのが特徴です。どのように使いたいかを考えてDIYをするのと、シーンレスで使用できるようなシンプルデザインが多いです。

 

 

ーーどんな人にモリカワさんのDIYアイテムを使って欲しいですか？

 

モリカワ：少しでも、空間に違和感がある人。小さな不便を感じている人。ピッタリ収まる家具を探している人。なんとなく決まっているけど、具体的になにをしたらいいかわからない人にオススメしたいです。

 

 

ーーDIYをするときの3種の神器を教えてください。

 

モリカワ：

１つ目は電動ドリルです。インパクトでないところが大事でして、トルクによる破損を防ぎます。

２つ目は集塵丸鋸。粉塵が出にくい丸鋸は造作には欠かせません。

3つ目はキルトです。お客様のお宅にお邪魔する事が多い今の職業において、床などを傷つけないことは非常に重要です。

 

 

ーー今までのDIYでお気に入りの作品はありますか？

 

モリカワ：シェアハウスに住んでいた頃の作品です。

本格的なDIYを始めたきっかけでもある作品は非常に思い入れがあります。

 

ーー暮らしの中で大切にしている事はありますか？

 

モリカワ：足るを知る事です。自分のDIYにも通じるのですが、今あるもので、できる事を大切にしています。

 

ーー今後チャレンジしていきたいDIYや目標があれば教えてください。

 

モリカワ：これから賃貸に住む人が益々多くなると思っています。そのため、賃貸でもできるDIYを追求したいです。「賃貸でもステキな空間ができる！」に加え、容易に退去することも見据えたプロダクト開発をしていきたいです。あとはSNSもうまく活用できればと。

 

 

ーー最後にモリカワさんにDIYを任せたいと考えている人にメッセージをお願いします。

 

モリカワ：まずは、どういう暮らしをしたいのかなど色々なお話が出来ればと思います。どんなに小さなお悩みでも結構です。一緒に解決策を考えて、解決していきましょう！