2024年11月1日

半世紀の時を超えた木工作品、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン氏のコレクションが発売！

1931年スウェーデン南部に生まれた陶芸家リサ・ラーソン氏は、ヨーテボリ大学芸術学部デザイン工芸校で学んだ後、スウェーデンの陶磁器メーカー、グスタフスベリのアートディレクターであったスティグ・リンドベリに請われグスタフスベリ社に入社。同社の黄金期を支える中心的なデザイナーとなり、1952年、画家のグンナル・ラーソンと結婚。1980年にフリーランスとなり、以後、数多くのクライアントと仕事をし、2000年代より日本のトンカチ社とのコラボレーションがスタート。2022年スウェーデンの芸術と工芸を刷新し、豊かにした長年の優れた仕事に対して政府から勲章を授与され2024年3月11日に他界。

そんな鳥好きなリサ氏が手掛けた木工作品「Birds 1967(バーズ 1967)」は、量産化はされず一般に知られることはなかった。しかし、それから50年以上の月日が流れた今、スウェーデンのDesign House Stockholm（デザインハウスストックホルム）により製品化が決定。長く激動の世の中を生き抜いてきたリサ・ラーソン氏の「Birds 1967(バーズ 1967)」はすべて木製で、6種類の異なるパターンは愛と自由の象徴に相応しい。

鮮やかな色彩はメキシコの民芸作品から、サイケデリックなデザインは愛と平和のムーブメント「フラワーパワー」からインスピレーションを得ており、当時のハッピーでポジティブな空気を満載したスピリチュアルで現代的な作品。誕生した1967年は愛と平和に皆が期待し夢に溢れていた時代。音楽とアートが何かを変えるかも知れないと信じられた時代。そんな時代にじっとしていたくなかったリサ氏のパッションが伝わってくる。