アートと暮らす。好きな絵画を日常に取り入れるアイデア
人類の歴史で最も偉大な発明の一つ「アート」。そのルーツはとても古く、ヨーロッパ南部には旧石器時代の洞窟壁画が残っている。そんな人々の暮らしと共に存在してきた「アート」を、暮らしに取り入れられたらと憧れた人も多いのではないでしょうか。
「芸術的な暮らし」と聞くと少しハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、アートは美術館にあるものだけではなく、実は簡単に日常に取り入れることができるのです。
しかも、DIYなら自分の好きなアート作品をモチーフにしたアイテムを自由に作れます。「おうち時間」が楽しくなり、友達を家に呼ぶときにもきっと喜ばれるでしょう。今回は、紙で作るDIYアイテムを名画のようにペイントする方法と、モネやゴッホなど有名画家の作風に近づけるコツをご紹介。
●DIYで紙をペイント
まず、絵画風ペイントをするにあたって必要なものは以下の4点です。百均ショップでも手に入れることができますので、手軽に始められます。今回は水彩画アートをご紹介しますが、アクリル絵の具やペンキ、油彩でペイントしてもOKです◎
●用意するもの
①白い無地の紙
②水彩絵の具(水彩色鉛筆でもOK)
③絵筆
④タオル
紙の種類は、塗料をはじかないものであれば何でもOKです。色がきれいに出るよう、白地を使うことをおすすめします。絵筆は太いもの・細いものといくつか種類があると表現の幅が広がります。タオルは洗った筆の水気を取るために使っていきます。
では、有名な4人の画家をテーマにしたペイントに挑戦してみましょう。それぞれの作風に近づけるコツもご紹介!
①印象派の画家!『睡蓮』が有名なモネ風
クロード・モネは19世紀のフランスに生まれた、印象派の画家です。輪郭などをあえてはっきり描かず、やわらかいタッチで色や光を表現するのが印象派の特徴と言えます。モネの作品に近づけるコツは、原色やビビッドカラーのような強い色を使わないことです。ニュアンスカラーを中心に、筆を点々と置いてみましょう。
②豊かな色彩のルノワール風
ピエール=オーギュスト・ルノワールもモネと同じ印象派の画家ですが、少し異なる特徴があります。モネと比べると、ルノワールのほうが色が明るくて華やかな印象を受けます。実はルノワールは画家になる前、磁器絵付け職人の工房で見習いをしていたそうです。作品にもよく見られるピンクと青の色合いは、絵付けをしていた頃の名残りなんだとか。ですので、ルノワール風にしたいときはピンクや青を多めに取り入れてみましょう。
③『ひまわり』のパワー溢れるゴッホ風
オランダに生まれたフィンセント・ファン・ゴッホは、『ひまわり』や『星月夜』のイメージから黄色や青の印象が強いのではないでしょうか。パレットナイフで描いた力強いタッチと鮮やかな色彩が特徴です。「ポスト印象派」と呼ばれたゴッホの筆致は特徴的です。強く短い線をたくさん描いて流れを作ってみましょう。
④キュビスム好きのあなたに?ピカソ風
『ムンクの叫び』『ゲルニカ』といった名作で広く知られるパブロ・ピカソ。彼は「キュビスム」の作家で、絵に立体感を与える直線の表現が特徴的です。また、赤や青などはっきりした色もよく使われています。ピカソの作風に近づけるためには、この「キュビスム」を表現してみましょう。黒い線を思い切ってたくさん描いてみてください。三角や四角など、様々な形を表現してみるのもいいでしょう。そこに原色など濃い色を乗せていきます。
水彩絵の具は水で落とすことができますので、服などに付いてしまっても慌てなくて大丈夫です。ですが、念のため汚れてもよい服装で作業をし、床やテーブルには新聞紙を敷くなどしましょう。油絵の具やペンキを使う場合は、屋外での作業がおすすめ。
紙にペイントができたら、加工してアイテムを作っていきます。さまざまな用途に役立てることができますので、以下のような作例を参考にしてみてください。
|ブックカバー
|封筒
|お箸袋
いかがでしたか。アートと暮らす、その喜びや楽しさは人生を豊かにしてくれます。そして、DIYをすることで、好きな絵画を元に既製品にはないオリジナルのアイテムを作れるのが良いところです。手元に置いてみたい、と思うようなお気に入りの作品を探してみるのも良いですね。何気ない日常が豊かになり、さりげない喜びが生まれる。日々の暮らしに寄り添ってくれるアートを、あなたも探してみませんか。
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Edit:Mr.DIY編集部