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現場監督からキャリアチェンジ、 経験豊かな建具職人[CRAFTSMAN FILE vol.4]

現場監督からキャリアチェンジ、 経験豊かな建具職人[CRAFTSMAN FILE vol.4]

CRAFTSMAN FILE vol.4

職業:建具職人

 

建築のビジネスは本当に奥が深い。一つの建物に多くのプロフェッショナルが携わり、長い年月や過酷な環境にも耐えうる建築物を生み出す。そして、人々が住むまでに多くの企業や人が関わり、エンドユーザーに届くのだ。

 

今回の「CRAFTSMAN FILE vol.4」はそんな建築のビジネスを知り尽くしたスペシャリストが登場。さまざまな立場を経験をしてきたからこそわかる、ものづくりへの考え方をインタビュー。

〈PROFILE〉Naoto(活動名)

現在、建具職人として活動する他、自身のDIYに特化したYoutubeチャンネル「Naoto Working Studio」は登録者数3,000人超えの人気ぶり。DIY系Youtuberとしても活動している。

 

 

ーーご経歴や現在の活動について教えてください

 

Naotoさん(以下:Naoto。敬称略)最初は住宅メーカーの現場監督として6年間勤めていました。その後、ものづくりを管理する立場より実際に作る側になりたいという気持ちが強くなり、今の建具職人になりました。3年目となり、今では日々先熟練の職人に教わりながらいろんな木製建具を制作しています。また、現場監督、建具職人という経験をし、ものづくりの知識を幅広く広げたいという思いから、家づくりや庭づくり、木工DIYなどの記事や動画をブログやYouTubeに投稿しています。

 

ーー様々な立場を経験され、人生の選択で大切にしていることはありますか?

 

Naoto大学では建築を学び、就職を考えたとき、人に感謝される仕事をしたい、という思いから住宅メーカーというお客様と近い距離で働くことができる環境を選びました。そして、住宅メーカーで希望した現場監督に配属されました。現場監督はたくさんの職人さんと接するので、一番現場に近い職種です。建築関係で働くうえで、まずはものづくりの現場を知らなければ、というのがその時の私の気持ちでした。現場を知ったうえで、営業や設計になればいいと思っていました。

しかし、実際には現場監督から設計士や営業マンという選択ではなく、作り手の建具職人に転職をしました。理由は「ものづくりが好きで自分でいろんなものを作ってみたい」という強い想いが出てきたためです。そして、細かいことは気にせず、人生が楽しくなる選択であると感じたため、職人という道に飛び込みました。まだまだ道半ばですが、今後の人生の選択でも楽しい方へ決断していこうと思います。

 

 

ーー現在のご職業「建具職人」のお仕事に関して、詳しく教えてください。

 

Naoto建具職人は、主に木材を加工することで住宅や保育園などの施設の木製扉(建具)の製作が主な仕事内容になります。木製建具といっても一般的な住宅に合うデザインの框戸という建具もあれば、昔からの和室になどに使用される障子なども木製建具になります。どちらも熟練の技術が求められ、ほぞ組みの加工や時には鉋などの手工具などを使用して製作します。

 

 

ーーどのようなところにやりがい、そして苦労を感じますか? 

 

Naoto一番のやりがいは自分で一から1つのモノを作り上げることです。建具は1,2時間で簡単に制作できるものではなく、ほとんどが1日以上掛けて制作します。作業を自分だけで作りあげ、最後に組み立てたとき、納得する一品物として完成した瞬間に達成感を感じます。ただ、建具職人というのは今の時代の企業と違い、しっかりとしたマニュアルやルールがありません。なので人によって作り方や気を付けることがバラバラです。一から建具職人になった自分としては何が正しいのか判断が付けにくく最初は特に苦労しました。

しかし今ではそれが楽しいポイントと思っています。いろんな人の考えや意見を聞き、それを自分の中で整理して自分の中で答えを出して実際に試したりしています。結局は自分から積極的に取り組む姿勢が大切だなと感じました。

 

 

ーー日々たくさんの人の住環境に触れてきたと思いますが、 豊かな暮らしとはどんなコトだと思いますか?

 

Naotoひとつに余裕のある暮らしかなと思います。特に住環境という点でいうと賃貸と持ち家で分かれます。持ち家に憧れるのは自己所有で自分の好きな住環境で過ごすことができるからではないかと思います。

そして、持ち家には賃貸に比べて住環境を広く確保できたり、キッチンや風呂場などの水回りでも余裕を持つことができます。そのため、豊かな暮らしとはひとつにマイホームでの生活ではないかと考えています。実際に自分でも新居を建てて1年半ほどになりますが、毎日が楽しく、心も豊かな生活を過ごせているかなと実感できています。

 

 

ーーDIYする日はどんな1日を過ごしていますか?

 

NaotoDIYは主に自宅の庭でやる庭づくりと作業部屋でやる木工のDIYに分かれます。

 

AM:7:00:起床

 

AM :9:00:作業開始

近所迷惑になるので9時以降の作業にしています

 

AM:12:00:昼休憩

 

PM:17:00:作業完了

 

PM:21:00:ブログ執筆、動画編集

 

PM:12:00就寝

 

 

ーー今までのDIYでお気に入りはありますか? こだわりポイントなども教えてください。

 

Naoto自宅の庭に制作したウッドデッキです。もともとは、自宅の設計段階から自分でウッドデッキを作ることを前提に土間コンクリートだけ業者に打設しておいてもらいました。そして去年ついにDIYでウッドデッキを制作しました。

こだわりのポイントはウッドデッキの脚周りで、高さの微調整ができるようにする事と、ぐらつきが出にくいように木製束と鋼製束という脚材を交互に並べて制作したことが工夫をしたポイントです。また、ウッドデッキは比較的寿命が短いと言われていますが定期的な再塗装をすることで長く使っていけるようにしています。

 

 

ーー暮らしの中で大切にしている事はなんですか?

 

Naoto今の自宅の設計段階から自分でDIYをやることを考えてプランが作られています。なので、今のライフスタイル、今後のライフスタイルに合わせて現場監督や建具職人の知識や経験を生かして自宅の内装や庭をDIYしていこうと思っています。DIYを通して暮らしに余白を作っておくことで幅広い生活環境を作って行けるかと思います。

 

 

ーー今後の目標があれば教えてください

 

Naotoまずは建具職人として、今はいろんなことに挑戦しており、幅広く経験を積んでいます。またまだ熟練の職人さんお足元にも及びませんが、建具職人としていろんな建具が作れるように早く一人前になりたいと思っています。また、その経験をもとに別で活動しているブログやYouTubeなどを通していろんな方へ知識、スキルをお伝えし、DIYの役立つ活動をしていきたいです。

 

 

ーー最後にNaotoさんにDIYを任せたいと考えている人にメッセージをお願いします。

 

Naoto現場監督、建具職人の経験から、DIYという理由で決して手を抜いたりはしたくないです。DIYでも一つの作品として納得するものを提供できればと思っています。普段から自分でもブログやYouTubeを通してDIYの活動をお伝えしているので、もし興味がある内容や、製作のご相談ご希望は気軽にご連絡いただければと思います。

 

住宅設計はもちろん、人生設計もしっかりされている建具職人・Naotoさんは当サイトにDIY職人として登録をしていますので依頼・相談をされたい方はログインのうえ、下記をクリックするとお問い合わせが可能です。

 

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Edit:Mr.DIY編集部


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